2010年に市川町の自然豊かな環境にひかれ、先に移住していた先輩農家の紹介で、家と畑約19eを借りて就農しました。 「とにかくうまいもんを作りたい。うまいにつながることをやりたい」と、現在は約90eの田畑で大豆や小麦、米、多種の旬の野菜などを栽培。自家製納豆やみそなどの加工も行っています。 なかでも経木(きょうぎ)と呼ばれるシナとマツの木の皮で包んだ黒大豆納豆「和」(なごみ)は、経木に入れることで発酵を促し、独特の味の濃さと豆の硬さになります。 大事なのは、豆を蒸す鍋の火を消すタイミング。時間を計りつつも、豆が蒸しあがる香りをかぎ分け、五感を研ぎ澄ませて作ります。大豆を無施肥・無農薬で栽培するのも「うまい」につながるので取り組んでいます。 リピーターや遠方のお客さんも多く、時には生産が追いつかないほど人気があります。 また、納豆作りを見に来られる方もいますので、おもてなしの場所として、古民家を改修した「まる農園食堂」の開店準備をしています。 地元の人や街の人、いろんな人がまる農園で交流し、うまいもんを食べて、笑顔になってもらえたらええなぁと思います。 ▽問い合わせ=「まる農園」・・・TEL080-5331-5049 ▽ホームページ=http//www.marunouen.com/ (山國妙子)