特産イチゴの栽培に取り組む明石市魚住町清水の橋本匠〈はしもとたくみ〉さん(26)は、祖父・正さんが地元で有名なイチゴ農家だったこともあって農業に興味を持った。昨年、正さんが急逝し、跡を継いだ。 品種は、「やよいひめ」と「かおり野」。匠さんは、「イチゴは1年1作なので、1年に1回しか経験を蓄積できない。毎回が勉強」と、肥料の量の調節や土壌分析など、試行錯誤を重ねている。 先輩農家からのアドバイスも大切にしていて、「本当にありがたいです」と感謝する。 「清水いちご」の名称で、最高品質のものとして人気があるが、流通量が少なく、「幻 のイチゴ」とも呼ばれている。 匠さんは、「祖父のやり方をベースに、新しいやり方も取り入れて、品質を落とさずに収穫量を上げたい。そして、より多くの人に食べてもらいたい」と話す。