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農業共済新聞 |
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兵庫県農業共済組合連合会
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神戸市中央区下山手通
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農業共済新聞(ひょうご版)
【平成28年10月3週号】ひょうご版
■女性農家が交流する場も提供
【光岡 秀美さん、兵庫県上郡町】
【【兵庫支局】今年8月、丹波市春日町野上野(のこの)に「ゆめの樹食堂」がオープンした。丹波市名産のクリや小豆、黒豆など地域資源の活用拠点施設という役割を担っている。
野上野地域はかつて観光農園でにぎわっていたが、後継者不足などにより閉園。集落
の高齢化に伴い、農業後継者がいる人は約27%という現状の中、「野上野循環型まちづ
くり計画」を策定し、取り組みを進めている。荒廃した農地の活用として、地域がかつて果樹で栄えたことのほか、市やJAによる生産振興の動きがあったクリの栽培に着目した。計画を進めるため、自治会とは別に自治会法人「ゆめの樹野上野」(上山義英社長、68歳)を設立。今回の食堂のオープンにつながった。
食堂で扱う食材は法人が栽培するクリや黒豆、赤米のほか、地元農家で栽培された「大納言小豆」などを使用。食材の加工は地域内にある「株式会社やながわ」で行い、食堂で料理として提供。地域内が連携する形の6次産業化を実現した。「連携することで地域の方が持つ知識を活用し、活躍してもらえる場所を徐々に広げていきたい」とゆめの樹野上野の柳川拓三専務(62)は話す。現在、社員4人が食堂で働く。ここへ来るからこそ味わえるおもてなしを目指し、温かみのある丹波弁での接客を行う。「経営の安定を一番の目標にしながらもブドウ『シャインマスカット』など新たな果樹の栽培、黒豆そうめんや栗そうめんに続く新たな料理の創作のほか、菓子作りの体験イベントなど活動拠点施設としての幅広い展開を考えています」と上山社長は将来を見据える。
丹波市農業振興課は「ゆめの樹には特産振興の拠点施設として丹波ブランドの発信や地産地消のモデル、地域振興の中心的役割を担っていただきたい」と期待を寄せる。
(荻野佐和子)
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「栗そうめん」を使ったセットメニューを配膳するゆめの樹社員 |
ゆめの樹野上野の商品 |
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