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農業共済新聞(ひょうご版)

【平成28年9月2週号】ひょうご版

■似顔絵シール貼って差別化
【来田 幸江さん、兵庫県伊丹市】

【伊丹市】伊丹市寺本の来田幸江(きたださちえ)さん(66)は稲作を中心に露地野菜を栽培している。初めは子育ての傍ら行っていた。夫の敏男(としお)さんとの農業は30年を超え、今では幸江さんの名前で出荷された野菜が店頭に並ぶ。
幸江さんは「自然相手の仕事なので思い通りにはいかないこともあるけど、苦に感じたこと
はなかった。子育てと同じで、農業には育てる楽しみと喜びがある。失敗することもあるが、農業はやり直しがきく。失敗を糧に次の年に新たな手法で取り組んで、結果が実を結ぶ時が最大の魅力」と話す。

敏男さんが出荷組合へ出荷する一方で、幸江さんは露地野菜を直売所やインショップに出荷している。元々は自家消費用に栽培を始めたが、少量多品目からでも出荷可能な店舗が増えたことから、生産の喜びを感じ、インショップなどへの出荷を精力的に行うようになった。
また、昨年からは息子の弘毅(ひろたけ)さん(40)も就農。パクチーやコールラビなど珍しい作物を栽培するようになり、若者の視点を取り入れてブログや会員制交流サイト(SNS)で生育状況や出荷情報を配信。さらに、直売所に並ぶ野菜には幸江さんの似顔絵シールを貼り「サチのやさい畑」として差別化を図る。
 
幸江さんの夢は、弘毅さんに農業を受け継いでもらうこと。弘毅さんに厳しい下積みをさせ
るより、まずはやりたいようにやらせてみるのが幸江さん流だ。野菜の値付けや育て方のアドバイスは行うものの、弘毅さんに任せる部分を増やし、「家族で役割分担をしていきたい」と幸江さんは笑顔で話している。
(村上稚恵)
ナスを手に来田さん 「サチのやさい畑」のラベル

■自家採種と改良重ねて 大和三尺きゅうり
【村上 廣恭さん、宍粟市


【宍粟市】「農薬を使わず、美しい姿のキュウリを作るにはどうすればいいか、試行錯誤の毎日だった」と話すのは、宍粟市千種町の村上廣恭(むらかみひろかず)さん(68))=キャベツやハクサイなど野菜40e、水稲50e。父の農作業を手伝っていた幼少期から「大和三尺きゅうり」の栽培に携わっている。
この品種は通常より2倍の大きさがあるため、戦後以来すし店で重宝されてきた。村上さんは、この種子を採取し、交配を重ねて改良をしてきた。
また、兼業農家の村上さんは、勤め先で知った福島県の堆肥がキュウリの生育に良く、納得のいく収穫ができるようになったという。

「採算は合わない時が多く、経済的に苦労することもあるが、孫がおいしそうに食べる姿や、直売所で自分の育てた野菜が完売しているのを見る時はうれしい」と話す。
今後は担い手不足の解消のためにも、採算の取れる農業を目指したいと意欲を示す。(相原裕磨)

収穫した大和三尺きゅうりを手に村上さん
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