【兵庫支局】朝採り・完熟で有名な川西市のイチジク「朝採りの恵み」を9年にわたって、栽培しています。より一層のおいしさを目指し、今年2月から新しい取り組みにも挑戦しています。それは肥料の一部にイチジクの剪定(せんてい)枝から作った炭を用いることです。 この炭は市内で問題となっている野焼きの対策として、市と川西市農業振興研究会が共同で試験的に取り入れたもので、私も含め、現在4人が効果検証に参加しています。 県の普及センターと共に、食味や糖度、大きさ、形状など効果を測ります。 炭は千度超で作られるため、水蒸気くらいしか出ず環境に優しいそうです。 私の圃場では植栽3年目のイチジクの根元に炭を埋めて活用しています。枝が太い方が形の良いイチジクができやすいのですが、炭の効果で剪定後に伸びる枝が直径2aとなり、以前に比べて5_ほど太くなっています。 循環型農業も活用し、これからも質の良いイチジクを作り続けたいと思います。 ▽経営規模=イチジク10e、水稲10e、野菜10e(田 奈津美)