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農業共済新聞(ひょうご版)

【平成28年4月2週号】

■【佐用町】定年退職者が薬草「カワラヨモギ」栽培
真盛薬楽園 ー佐用町ー

【佐用町】佐用町真盛集落の真盛薬楽園高見俊男会長、63歳)では、定年退職後の6人が力を合わせ、耕作放棄地の解消を目的に、長年耕作放棄地になっている圃場で薬草作り
に取り組んでいる。
獣害に強い特性と収益性考えて選択
耕作放棄地の解消に取り組むきっかけとなったのは、集落営農で大豆収穫後の懇親会
で出た、「集落内の耕作放棄地が増えたなあ。なんとかしないともったいない」という一言だった。
耕作放棄地となる原因を探ると、山間の圃場では獣害がひどく、米価の先行きにも不安がある点に行き着いた。そこで、獣害に強く、少ない費用で栽培できる作物を探したところ、健康志向で、薬草問屋に販路がある薬草が良いのではとの結論に至った。数ある薬草の中から、特に獣害に強く、10e当たり150〜200`の収穫量があり、20万〜30万円の収益が見込めるカワラヨモギを選択した。地権者の理解も得られ、荒れた圃場を切り開いた。メンバーの一人は「今では奇麗になっているが、少し前までは一面ササで覆われていた」と苦労を話す。
昨年3月に集落内の耕作放棄地70eにカワラヨモギを作付けした。長い間、耕作放棄地だったため、圃場には雑草の種子が多く残っており、マルチを張って植え付けたにもかかわらずマルチの穴から雑草が生え、条間も繁茂。まとめて草を抜こうとすると、小
さなカワラヨモギも一緒に抜けてしまうため、慎重な除草作業に追われる日々が続い
た。
そうした苦労のかいもあり、8月には背丈が1bを超えるカワラヨモギが圃場を埋め尽くし、雑草を抑えるほどの勢いとなった。 
9月末から10月上旬にかけて、刈り込みばさみを使って手作業で収穫したため、思った以上の重労働だったが、約1カ月の自然乾燥の後、脱穀して出荷することができた。
収穫量は650`と当初の見込み通りにはならなかったが、圃場は手入れすることで年々良くなる上、確立された栽培方法がないため、これからの新技術や工夫次第で収量
を増やしていく楽しみがあると、メンバーたちは前向きに捉えている。
メンバーの一人は「気の合う仲間といろいろしていくのが楽しい。みんなで考えてうまくいったときは最高。でも、失敗したらしたで、またそれも楽しい」と話す。
規模拡大を予定新品目の導入も
会を立ち上げた主な目的は、耕作放棄地を解消するこ
とだが、少しでも利益を出して海外旅行をすることを夢見ている。昨年は城崎温泉へ一
泊旅行することができた。そうした楽しみも活力源の一つとなっている。
今年は作付面積を1fに増やし、カワラヨモギのほかに収益が高い薬草にも挑戦する
予定だ。耕作放棄地ゼロを目指し、日々活動に取り組んでいる。 

カワラヨモギを確認する真盛薬楽園
のメンバーたち
 植え付け前のマルチ張り作業
■【明石市】葉タマネギ 水稲裏作で所得向上を
「将来にわたり市街地にある農地を残すためには、農業の黒字経営が絶対条件」と話すのは、明石市の二見地区農業団体協議会代表の木戸賀文(きどよしふみ)さん(57)。

同地区は市街化区域にあり、固定資産税の負担も大きく、農業経営を続けるには困難が伴う。農家所得の向上と出荷農家の確保を目的に、水稲の裏作として短期間で栽培で
き、広い農地を必要としない葉タマネギ栽培を、木戸さんは呼び掛けた。
葉タマネギは若取りのタマネギのことで、最初に栽培を始めた二見地区福里の地名から「福ネギ」と命名。直売所で販売している。柔らかく甘味があるほか、生育期間が短いため、農薬散布が少なくて済む点でも消費者にアピールでき、売れ行きも順調だ。
今年は9戸で約1万5千本を栽培した。「一人でも多くの農家や消費者と福を分かち合いたい」と木戸さんは抱負を話す。
葉タマネギを持つ木戸さん
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