農業高校に進みたいと思いましたが、就職のことを考えて工業高校に進学しました。卒業後、就職しましたが、農業への思いを諦めきれず、農業の道に進むことを決意しました。約2年間、近隣の牧場や実家の手伝いをしながら技術を磨き、昨年4月に独立して就農しました。今は若者の就農を支援する青年就農給付金などの支援策が多くあり、私もそれらを活用し、「就農するなら今だ」との思いで一歩を踏み出しました。作業をしていると、多くの方から声を掛けてもらえ、昔からの栽培技術や苗を植えるタイミングなど教えてもらっています。このような関わりがきっかけとなり、後継者のいない高齢者から立地条件の良い圃場を借りることができ、地域の皆さんに支えられていると感じることができました。農業は国の政策などに影響を受けやすく、経営が不安定な面がありますが、日本人の主食である米や大豆の栽培を続けていれば、農産物の輸入がストップしても日本人は生活できますし、国は農業を見捨てないと思います。今後は、いろいろな米品種や西脇市特産の金ゴマ栽培にもチャレンジし、安全で安心な農作物を消費者に届けていきたいです。これから10年後、20年後も農業を続けたいです。