兵庫のNOSAI HOMEご意見・お問い合わせサイトマップ
NOSAIとはNOSAI兵庫の概要お近くのNOSAI兵庫県農業共済会館今日のお天気

兵庫県農業共済組合連合会
〒650-0011
神戸市中央区下山手通
4丁目15-3
TEL 078-332-7154
FAX 078-332-7152
<会議室の予約先>
TEL 078-332-7165
FAX 078-332-7172
 

農業共済新聞(ひょうご版)

【平成28年1月1週号】

■【神戸市】助言元に基盤づくり

「成功や失敗に至るまでには必ず過程があり、それを分析して次につなげています」と話すのは、神戸市の藤原秀旨さん(40)。父の昌之さん(73)と共にキャベツ6fとブロッコリー2f、レタス70eの露地野菜を中心に水稲60eを栽培する。秀旨さんは高校生の時に就農を志し、農業大学校に進学。卒業後は昌之さんから「農業以外の仕事の経験も必要」との勧めもあり、民間企業で5年間勤務してから就農した。「栽培や収穫がうまくいかないと全て自己責任ですが、自分のペースで思い通りに仕事ができることが農業の魅力。会社勤めをしていたからこそ良さが分かり、農業を通じて家族の絆が深まったように思います」という。現在は昌之さんのアドバイスを受けながら、作業員の先頭に立ち汗を流す。昌之さんは「息子には『農業は教科書通りにはいかない』と常々言っています。いろいろな困難を乗り越えて経験を積み重ねることが重要。そうすれば、壁にぶつかったときでも余裕をもって対処することができる」と見守る。「父に楽をしてもらい、長生きしてほしいです。今後も父からアドバイスを受けながら収益率を上げ、一緒に働く仲間の待遇向上を目指します」と意気込む秀旨さん。「無理をせず、自分に合ったやり方で農業を続けてほしい」と昌之さんはエールを送る。

キャベツを収穫する藤原さん親子  

■【多可町】栽培と営業を分担

多可町にある高橋園芸の高橋侑也さん(25)は両親と従業員3人でペチュニアやガーデンシクラメン、葉ボタンなどのポット苗をハウス約26eで栽培。年間約60万ポットを全国各地のホームセンターなどに出荷している。侑也さんは主に営業を担当し、九州から関東まで、営業や会議、新規市場開拓と忙しい日々を送っている。高橋園芸の代表を務め、生産を専門とする父の正己さん(56)は「息子が営業してくれるおかげで、生産に専念しています。直接バイヤーと契約してくれるので、安定的に花を出荷することができます」と侑也さんに対する信頼は厚い。「花は水を与えなければ枯れてしまいます。一方で、水を与えすぎても枯れてしまうので、均一に育てるのは難しい。水を与える量、肥料をやるタイミングがうまくいき、立派に育ったときはうれしいですね」と話す正己さん。大切に花を育てる父の姿を見て、花の値段を交渉する侑也さんは「父が手間暇かけて育てた植物です。少しでも高い値で卸せるよう努めています」と話し、日々、バイヤーと交渉している。2人は今後の目標について「経営規模が今の倍になるように、販売する市場を東京方面にも拡大したいですね。近年、耕作放棄地が問題視されています。新たにハウスを増設することで、農地の保全につながれば」と話す。

東京への販路拡大に意欲的な高橋さん親子

■【佐用町】受け継いだ技術磨く

水稲や大豆、麦のほか、地元特産のヒマワリやソバの収穫作業を請け負う佐用町の吉田営農では、吉田一郎さん(70)と将光さん(40)親子が協力して全作業を行う。受託面積を含めた経営規模は水稲24fや大豆8・7f、麦4・5fなど。一郎さんはもともと、兼業農家として家の田を耕作していたが、町内で農地を管理する人が減っていく中、「少しでも地元の力になりたい」との思いから、農作業受託を始め、作付面積が年々増加していった。一方、将光さんは町内の建設会社で働いていたが、15年前に夫妻で就農。農業の経験は無かったものの、「父がしっかりした人なので、付いていけばなんとかなると思っていました」と就農当時を振り返る。一朗さんも、「息子が一緒に働いてくれることと、後継者ができたことが本当にうれしかった」と話す。将光さんは就農後、いろいろな作業を教わり、技術を磨いていった。「初めのころは、作業内容を全て教えて引っ張っていましたが、今では立場が逆転して私が付いていっています」とほほ笑む一郎さん。将光さんは、「まだ、水管理は父に任せきりなのでこれから勉強していかなければ」と探究心は尽きない。「時期が来たらやることがお互いに分かっているから、細かい打ち合わせがなくてもスムーズに作業できます」と口をそろえる2人。親子の利点を生かして作業に励んでいる。

「地域のために」力を合わせる吉田さん親子  

■【南あわじ市】夢の3世代農業へ

南あわじ市の古東美佐子さん(43)と母の淳子さん(68)は、父や姉、妹たちの協力を得ながら、水稲2・5fやタマネギ2・3fなどを栽培するほか、繁殖和牛32頭と子牛12頭を飼養する。美佐子さんは以前、農業とは関係の無い仕事をしていたが、徐々に会社勤めに対して違和感を覚えるようになった。同時に、農業が盛んな地元への思いが強くなり、5年前に就農。幼いころから親の農作業を見て育ち、どの時期にどのような作業をするかを把握しており、すぐに農業の道に入って行くことができた。今では経営の中心となり、家族を引っ張っている。「自分のペースで作業ができるのが農業の魅力です。天候に左右されるのが不安ですが、作ったものに対して良い評価が得られると次へのモチベーションになるし、淡路産の農産物が好評であればうれしいです」と美佐子さん。「畜産業は、もっと情報交換ができるよう同世代が増えてくれれば」と話す。作業の役割分担は特に決まっていないが、機械操作や力仕事は美佐子さん姉妹が行い、淳子さんは補助的な仕事を行う。「無理せず健康第一で頑張ってほしい」と淳子さん。「家族3世代で農業ができたらなあ」と美佐子さんは期待する。

左から美佐子さん、息子・諒斗くん、淳子さん
↑ ページトップへ
個人情報保護方針勧誘方針コンプライアンス基本方針
コンプライアンス基本方針
Copyright(c) 兵庫県農業共済組合連合会 All rights reserved.