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兵庫県農業共済組合連合会
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農業共済新聞(ひょうご版)

【平成27年10月2週号】

■【佐用町】貸し農園に整備 農機具や休憩所を完備

「地域の財産である農地が耕作放棄地となり価値のないままになっているのをなんとかしたい」という思いから、2013年9月に佐用町で「ゴトンボの会」(木村英代表=68歳、会員15人)が発足。耕作放棄地を貸し農園として再生し、地域の活性化に取り組んでいる。木村代表は「最初、地権者の理解も得られ、順調に進んだが、20年以上放棄されていた土地を農地として再生するのは、なかなか大変だった」と当時を振り返る。農地は地権者から無償で借り受け、倉庫や休憩所などは会員が手作りした。材料は、町内で撤去された体育館の建材の再利用や地元の大工から提供されたものを使用。獣害対策のフェンスは町の補助制度を利用している。発足当初、地元住民に理解してもらえない活動は長続きしないと考え、貸し農園を作る目的や考えを丁寧に説明した。そのかいもあり、現在では「いいことしているなあ」という声も聞かれる。農園には農具や管理機、簡易トイレなどが準備されており、全て無料で使えるので、オーナーは手ぶらで来て農作業をすることができる。管理機は、会の趣旨に賛同した地元の業者が中古機械を提供してくれた。現在のオーナーは16人。みんな楽しみながら作物を栽培している。オーナーの一人は、「農作業を通じて地元の人と友達になれることも大きな魅力です。貸す側と借りる側が意見を出し合って、さらにいい農園にしていけたらと思っています」と話す。多くの人の力でオープンした農園を今後も続けていくためには、後継者の育成が必要になる。また、貸し出し区画もほぼ満杯になっているので、農園の拡張も視野に入れ、そのための場所探しも今後の課題だ。「この農園が農業経験の無い若い人たちの練習場になってくれれば。失敗してもかまわずに自分の思い通りにして、農業にふれあってほしい。経験を積んで就農につながれば」と木村代表は期待する。

貸し農園の前で会員と木村代表(右端)  みんなの力でよみがえった農地

■【養父市】組合設立し大型農機導入 力合わせ銘柄米作り

「まずできることから」と岡田丈一さん(65)が代表となり、今年1月に稲津営農組合を立ち上げた。営農組合が活動する稲津地区は養父市の山間部に位置。29戸で95人が住むが、高齢化率は約45%の過疎化集落だ。高齢化に加え兼業農家が多く、担い手不足から耕作放棄地は無いものの不作付け地が目立つようになってきた。地区の農会長を長年引き受けている岡田さんは、そのような状況を見ながら、地元農業の先行きを心配していた。「この地区に遊休地や耕作放棄地をつくらない」との思いと、農機具購入に補助金が活用できるメリットがあることから営農組合化を計画。3年前から、朝来農業改良普及センターやJAたじまが開催する講座を受講し、営農組合化への準備を進めた。市内や近隣の朝来市の各営農組合の取り組みなどについても学んだ。15人の会員で発足し、補助金を活用して大型のトラクターや田植機、コンバインを1台ずつ購入。会員も大型特殊免許を取得した。今年は、3・2fの水田にJAたじまが取り組むブランド米の「つちかおり米」や無農薬で栽培する「コウノトリ育むお米」を作付けし、設立1年目にしてはまずまずの豊作になった。岡田さんは、組合の代表を務めながら会計を担当するほか、水や栽培管理、草刈りなどの作業も行う。加えて、オペレーター業務も中心になって行い、多忙な毎日を送っている。「現在、地区内には50代の兼業農家が5人ほどいます。彼らが定年退職し、後を引き継いでくれるまであと10年は頑張って道筋を付けたい。会員数を増やし、作付面積を目標の7fに増やし、将来は法人化を目指す」と岡田さんは先を見据える。

今年、営農組合が初めて作付けした水田 補助金を活用し購入した農機具

■【伊丹市】農業体験受け入れ 収穫へ準備中 児童を笑顔に

「『豊作の手始めは土作り』といわれるように土壌改良が一番大事」と話す、伊丹市の横江恒義さん(63)。約22eの畑で季節の野菜を栽培する。以前は会社勤めをしていたが、32歳のときにUターンし、親元で就農した。両親や先輩の指導のほか、農業青年などの活動を通じて農業技術を磨き、現在ではJA兵庫六甲の理事を務める。丁寧に耕された畑では、まっすぐな畝にコマツナやキャベツなどが栽培され、主に直売所に出荷を行う。横江さんは昨年から市が行う「学童農園」で、小学1年生を対象にダイコンの播種や収穫体験を実施している。「体験した子供たちが喜んで、2年生になっても覚えてくれていました。11月の収穫の時に、どうすれば子供たちが簡単に収穫できるか試行錯誤しています」と笑顔で話している。

雨の中、野菜を見る横江さん

■【淡路市】夏野菜を育て食べる 農業の大切さ学ぶ

淡路市の志筑保育園では、10年ほど前から保育園活動の一環として、夏野菜の栽培から収穫、食べるまでの食育を行っている。現在、同園には121人の園児が在籍しているが、そのうち3〜5歳の年中・年長の76人が食育の対象。野菜の栽培を勉強した先生が子供たちに、収穫までの手入れや水やりを指導している。「毎日、水をやりすぎると、水っぽくて味の薄いトマトができるなど、実際に経験しながら農業の知識や技術が身に付いています」と三浦義崇副園長は胸を張る。「食育を通じて野菜への好奇心や食べ物の大切さ、おいしく食べられることを学んでいます。将来、農業に関心を持ち、就農し、新しい感性で今までにない切り口で淡路の農業の発展につながれば」と先生たちは期待する。

野菜に水をやる園児
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