大学卒業後、2年間大阪の印刷会社で働いていましたが、父に牧畜を教わりたいと思い、会社を退職し、2年前に就農しました。今は牛の競りに参加したり、餌やりや配合飼料の管理、予防接種などの健康管理を行ったりしています。牛は1頭ずつ性格や餌の食べ方、健康状態が違うので気を使っていてもうまくいかないことがあり苦労します。それでも頑張って育てた自分の牛が、どこの店に行って、どんな人に食べられているかが分かると、やりがいを感じます。特に自分の牧場の名前が書いてある肉が高級店に並んでいるのを見るとうれしくなります。素材の味を追求してきた父を目指して、これからも味を落とさないようにしていきたいと思います。また、輸出事業にも力を入れているので、世界中の人に自分が育てた肉が『おいしい』と言ってもらえるようなものを作っていきたいと思います。