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農業共済新聞(ひょうご版)

【平成27年8月2週号】

■【新温泉町】酒蔵に信頼される酒米産地へ 「全量1等」が目標

「オール1等米を目指そう!」――。この言葉をスローガンに、新温泉町の浜坂兵庫北錦生産部会(坂本凱章部会長、71歳)では、酒蔵に信頼される産地の確立と安定供給に努めるため、安全・安心で高品質な酒米作りに取り組んでいる。

兵庫県は全国でも有数の日本酒生産地で、酒米の産地も多く「兵庫三錦」と呼ばれる「山田錦」「兵庫夢錦」「兵庫北錦」を生み出している。このうち兵庫北錦は心白が大きく、倒伏に強い特性があり、浜坂地域では1989年から栽培が始まった。現在では、部会の77人が34・3fで契約栽培している。圃場にはのぼり旗や横断幕を設置し、栽培に責任を持つとともに、収穫前には適期刈り取り現地指導会を開催し、品質向上に努めている。また、兵庫北錦を使用する酒造会社には、設立当初から顔の見える付き合いを目指して「安心・安全な酒米作り」をPRするために毎年数社を訪問し、情報交換を行ってきた。「小さな部会ですが、小さな部会だからこそ酒造会社のニーズに応えられる、小回りの利く生産活動ができます。より良い酒米作り、お酒造りのために部会員と酒蔵とで意見を交わしています。部会員と酒蔵とのつながりが強いのも、この部会の特徴です」と坂本部会長は胸を張る。県では2015年度から3年間、単収向上技術や省力化技術の導入のほか、共同作業化で増産が見込まれる集落に対して、その技術などの経営評価を繰り返しながら酒造メーカのニーズに応じた酒米の供給体制を確立する「酒米増産モデル確立事業」を実施。その実証圃に部会員の圃場が選定され、温暖化に対応した栽培や低コスト・省力化施肥技術の実証試験に取り組んでいる。部会を担当するJAたじま浜坂営農生活センターの谷口富美彦係長は、「酒造に適した心白のしっかりした米を生産するには、施肥量の調整や登熟期の水管理などが大事です。部会の組織活動で全員が肥培管理技術を磨き、酒蔵が求める酒造りに適した酒米の生産につながれば」とエールを送る。「取引先の酒蔵に『使って良かった』と言ってもらえるような、需要に合った酒米を作るため、部会員それぞれが栽培技術を高め、今以上に品質の良い酒米を作っていきたい」と坂本部会長は意気込む。

圃場には契約先の酒蔵ののぼり旗や横断幕を設置  適期刈り取り現地指導会を受ける部会員

■【姫路市】子供に好かれる野菜目指す

「学生のころから農業がしたかったので、夢がかない、毎日が充実しています」と笑顔で話すのは、姫路市のチームしんすけ農場の代表・井藤真輔さん(38)。学生時代は農業を専攻し、卒業後、農業関連の団体に勤めたが、33歳の時に農業に挑戦することを決意し、退職した。最初は、姫路農業改良普及センターの紹介で、市内の野菜農家の下で1年間研修を受け、2013年4月に本格的に就農した。現在はビニールハウス5棟17・9eで「ファーストトマト」や中玉トマト、露地5eで「こどもピーマン」やレタス、キャベツを栽培し、農場の直売所のほか、近隣のスーパーなどに出荷している。ハウスは知人から譲り受けた中古ハウス2棟と、県の補助事業を活用して新築したハウス3棟。「就農の際には、地域や行政からのサポートがとても助かりました。今でも困った時には、気軽に相談できるのでありがたいです」と感謝する。同普及センターの駒ア智亮普及主査は、「井藤さんは積極的で何でも挑戦されます。今後も妥協しないトマトを作ってほしいです」と話す。井藤さんは、「子供が大好きな安心野菜」を作ることを目指し、できるだけ農薬を使わないように心掛けている。「トマトが嫌いな子供でもしんすけ農場のトマトは食べられる」と買いに来る母親もいるそうだ。中でも一番のお薦めは、皮が薄く肉質が滑らかで甘味が強いファーストトマトで、市内で生産している農家はほとんどいないという。農場の近くに住む井藤美実さんは、「ファーストトマトはよく買います。肉厚で酸味が少なく大好きです。井藤さんは丁寧に作っておられるので、安心して食べられます」と話す。「今後は、一年を通してトマトが収穫できるよう作付けし、経営安定を目指したい」と井藤さんは意気込みを話す。

ホームページ http://www1.winknet.ne.jp/~itoh/index.html#
「農場一押しのファーストトマトです」と話す井藤さん

■【川西市】樹齢40年以上のイチジク 今年もたわわに

川西市でイチジク60eの栽培に取り組む西田時光さん(80)。イチジクを栽培して60年たつ。「イチジクは愛情を持って育てることが大切」と話し、「毎日イチジクに会いに行かないとさみしい」と笑う。毎日圃場に向かい、土の乾き具合や樹の具合を確認し、枝全体に日が当たるよう芽かきをして、果実を取りやすくしている。イチジクの樹の寿命は約15年と短いが、水はけの良い圃場と西田さんの手入れで、樹齢40年以上の樹が今年もイチジクをたわわに実らせている。川西市のイチジクは、朝取り完熟が特徴で人気が高い。イチジクの収穫は8月初旬から始まり、収穫最盛期になると、最大8人体制で午前4時から収穫を始め、午前7時半までに市場に出荷する。「収穫時期は大変ですが、最高の状態でイチジクを届けたい」と西田さんは話す。

樹の手入れをする西田さん
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