三木市のフォーS.Kグループ(将積浩代表・メンバー5人)は、「酒米で有名な『山田錦』を何か違う形で残したい」との思いから、山田錦を材料にした黒酢「こがね」を開発した。「酒造りに適した米なら酢にも適しているのではないかと思い、黒酢醸造会社に製造を依頼した」とメンバーは振り返る。当初は「黒酢なのに色が出ない。酸味が少ない」など問題点があったが、試行錯誤を重ね、満足のいく物が出来上がった。一般的な黒酢に比べ、塩基性アミノ酸の一種のアルギニンが約3倍含まれている。その後、販売会社こがね家を設立。「こがね」を使ったタマネギドレッシングや桃ジュースなどの派生製品を開発し、今年から全国的に販売を行っていく予定だ。購入者からは「香りや味がまろやかでとてもおいしい」と評判。こがね家の下内嵯都未代表取締役は、「いずれは海外にも『こがね』と派生製品を販売したい」と目標を話す。