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農業共済新聞(近畿版)

【平成27年6月4週号】

■【尼崎市】仲間と水稲「きぬむすめ」に転換3年目 高温障害の回避に

尼崎市久々知の前田喜久雄さん(71)は、農業機械を共同利用する3人と共に2年前から水稲の品種転換に取り組む。今年から「きぬむすめ」を本格的に栽培する。

尼崎市の農家の多くは「キヌヒカリ」を栽培しているが、出穂期から開花期にかけて高温や集中豪雨などの影響を受け、減収や乳白米、登熟不良などが発生し、数年前から水稲共済損害評価会でも高温対策が話題になっていた。前田さんは当時、損害評価会委員を務めていたが、他地域の栽培品種の動向や品質データなどを調べている際に、神戸市の西部で、地域全体がキヌヒカリから高温耐性のある、きぬむすめに品種転換したことを知った。「田植えの時期もキヌヒカリと同じで、1等米比率が安定して高いのなら試してみる価値があるかもしれない」と、仲間3人に品種転換を持ち掛けた。「それならやってみよう」と、2013年にメンバーの一人である佐野由廣さんの自家消費用の圃場で栽培に取り組んだ。同市で初めて栽培されたきぬむすめは順調に育ち、月の損害評価会でキヌヒカリとの食べ比べを行ったところ、「キヌヒカリと遜色ない」「粒が大きくておいしい」と各委員からも好評で、JAの試験刈りの結果も全量1等米だった。この結果に4人は手応えを感じ、昨年は地区内の栽培面積を10eから30eに増やし、今年は約70eに増やす予定だ。「収穫時期がキヌヒカリより10日ほど遅く、暑さが落ち着いたころに収穫できるので体も楽です。家族からもおいしいと好評です」と栽培3年目の佐野さんは話す。同市のキヌヒカリは、一昨年は登熟不良、昨年は病害が多く発生したが、きぬむすめではいずれの被害も発生しなかった。前田さんは「開花期が遅いことで高温の影響を受けにくいようです。栽培3年ではまだ何とも言えないので、しばらく栽培を続けて様子を見たい。これからも米の品質向上に取り組んでいきたい」と話す。

順調に育つ苗 右から前田さん、佐野さん、芝善夫さん
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