幼いころから但馬牛を飼養する両親の後ろ姿を見て育ったので、高校卒業後には牛を飼うつもりでした。それまでにいろいろな勉強をしたほうがいいと思い、公益社団法人全国食肉学校に進学しました。卒業後、4年間食肉店で食肉について学び、2012年に但馬牛を飼うことを決意し、両親から独立して就農しました。現在は、繁殖和牛を約90頭飼養しています。朝、夕の餌やりと牛床の清掃をしながら母牛の発情や体調の確認をしています。妻も慣れない仕事ながら一生懸命手伝ってくれるので、大変ありがたく思っています。一年一産を目指しながら、生まれてきた子牛を事故なく、子牛市場に出荷できるように頑張っていきたいと思います。将来的には繁殖から肥育までの一貫生産を行い、4年間学んだ食肉処理や販売技術を生かし、おいしい但馬牛をみなさんの食卓に提供できたらいいなと思っています。海外輸出で世界中に広まりつつある「神戸ビーフ」のさらなる飛躍を願っています。