「新しい品種の栽培に挑戦し、どのように販売するかを考えることが面白い」と話すのは、尼崎市の高寺秀典さん(65)。根菜と果樹を中心に17・6eで、約30品種の栽培に取り組んでいる。栽培する作物は珍しいものが多く、直売所やインショップで手に取ってもらうために、自らがインターネットなどを使って調理法を調べ、売る前には必ず試食して紹介している。昨年、「食べてみて」ともらった赤ソラマメを食べずに栽培。薄皮ごと食べられ、赤飯のようにきれいな豆ご飯に炊き上がったので、直売所に出したところ、利用客にも好評だった。高寺さんは「直売所では、食べた感想や調理での失敗談などを聞くことができる。『次は何を栽培するの』『今年も作って』という声は期待されている証拠で、何よりも励みになる」と話している。