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農業共済新聞 |
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兵庫県農業共済組合連合会
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神戸市中央区下山手通
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家畜飼育アドバイス
獣医師からのアドバイス等
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■子牛の肺炎予防に5種混合ワクチンの早期接種を
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これまで子牛の呼吸器病に対するワクチン接種時期は、初乳から得た免疫が消失するとされる3ヶ月齢前後が推奨されてきました。しかし子牛の呼吸器病は3ヶ月齢以前に発症する場合が多く、若齢牛ほど症状は重症化してその後の発育に及ぼす影響が大きく、より早期の疾病予防対策が求められています。
そこで、2002年3〜4月に出生した黒毛和種子牛33頭に対して、5種混合ワクチンを4週齢で接種したところ、良好な成績を得ました。
今回の試験でわかった事は、
(1) |
初乳を飲ませても、免疫を獲得していない子牛がいる。 |
(2) |
充分に免疫を獲得した子牛でも、1〜2ヶ月齢で免疫力は低下し感染しやすい状態にある。 |
(3) |
母牛からの移行抗体が存在する状態でワクチンを接種しても、その効果が期待できる。 |
ということでした。
この結果をもとに、各診療所ではより効果的なワクチネーションの確立に取り組んでいます。私の担当する牧場でも段階的に検討を重ね、現在では1ヶ月と3ヶ月での2回接種を行い、良好な成果を得ています。また他の地域では、1ヶ月の接種では成果があがらず、2週齢で接種したところ良好な結果を得た牧場もあります。またワクチン接種と寄生虫の駆虫プログラムや、抗生剤の投与を組み合わせたりしている牧場もあります。
ひとくちに子牛の呼吸器病と言っても、発生原因や発生時期は地域や農場ごとにさまざまです。ワクチンの効果を最大限に得る為には、それらを畜主と獣医師が把握し充分に話し合い納得したうえで、接種時期や回数を決定することです。
子牛の病気に悩んでいる方は担当の獣医師に相談してみて下さい。 |
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