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農業共済新聞 |
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兵庫県農業共済組合連合会
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神戸市中央区下山手通
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家畜飼育アドバイス
獣医師からのアドバイス等 |
■異常産に注意
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分娩後、なかなか来なかった発情がやっとの想いで発見できて、いざ種付け。それも一度で受胎すればいいが幾度となく種付けを繰り返す事はよくあることです。しかも、せっかく苦労して受胎させたのに流産や死産・ミイラだったりすると経済的な損失はもとより精神的なショックは計り知れません。
そこで出来る限り予防しておくことをお勧めします。牛の異常産を引き起こす原因には細菌によるもの、ウイルスによるもの、原虫によるもの等が知られています。これらの中で細菌病の発生は散発的ですが、ウイルス病は集団発生する可能性があります。ウイルス病であるアカバネ、アイノ、チュウザンなどは、ヌカカによって媒介され、春から秋にかけて感染します。現在、この三種混合ワクチンがありますので春にこれらのワクチンを接種しておけば発症を防げます。また、近年これらに加えて原虫性疾患であるネオスポラ症が問題になっています。これには効果的な治療や予防が知られておらず、犬が媒介することがわかっています。
ネオスポラに感染している牛の後産や胎子を犬が食べ、その糞便を牛が食べると感染します。親から胎子への胎盤感染はありますが、牛から牛へ直接感染することはありません。しかし、牛群に蔓延した場合、清浄化するには大変苦労しますので、注意してください。
防除としては、犬の糞が飼料に混ざらない様にする事と、後産や流産胎子はすぐに片付けて、犬に食べさせないことです。せっかく妊娠した牛ですから、丈夫な子牛を産んで稼いでもらいたいものです。 |
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