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家畜飼育アドバイス

獣医師からのアドバイス等

■塩ビパイプを利用したウォーターカップ水量増加装置

昨年の夏も暑く,とても長く感じました。乳量,繁殖成績の低下,期待していた牛が廃用になってしまったなど多くの問題が起こり暑熱対策には頭を悩まされたのではないかと思います。

私たちの診療所管内でも熱射病と共に周産期病,運動器疾患による死廃事故が増加し,分娩直後からの頑固なケトーシス(脂肪肝)が多発しました。これは暑熱ストレスによって特に乾乳後期の飼料摂取量が減少したことが一番の原因だと考えます。

近年,暑熱対策として送風機の増設,トンネル換気等により牛舎内温度を少しでも下げるべく非常に努力されていると思います。しかし摂氏35度を超えるのが当たり前になったような異常な暑さ,何時までも続く熱帯夜,送風だけでは限界があるようです。そこでひとつの手段として給水設備の改善が有効なのではないかと考えています。

牛は飼料と水を交互に摂取する習性があり,飲水できる機会が減少すると飼料摂取量は減少します。

また1回当たり3.8から5.7リットルの水を15回ほど1日に飲むと言われており1回の摂取量が重要になってきます。

特に夏場は暑熱ストレスによる飼料摂取減少→飲水量減少→さらなる飼料摂取量減少と悪循環に陥ってしまいます。

あなたの農場では充分に与えられているでしょうか?

飼料給与前後や搾乳前には飲水が集中し,牛の場所によってはウォーターカップからほとんど水が出てこなかったり,充分出ないため隣の牛と争っていたりしていませんか?

そこで『ウォーターカップ水量増加装置』を神戸市西区神出町の酪農家・正井さんが自作され,好成績を得られていますのであらためて紹介します。

正井さんは上水道を4分の1に減圧し(減圧しないとウォーターカップからものすごい勢いで水が噴き出たそうです),本管(内径125oの塩ビパイプ)に接続,2箇所空気給排気弁(本管への水の充填,排水を容易にする)を経て長く伸びた本管からそれぞれのカップまでは大きさの異なる4つの塩ビジョイントを経由させておられました。あなたの牧場でも夏に向け,今から計画されてはいかがでしょうか!!

減圧装置
空気給排気弁
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