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農業共済新聞 |
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兵庫県農業共済組合連合会
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家畜飼育アドバイス
獣医師からのアドバイス等 |
■乾乳牛の飼養管理のポイント
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淡路基幹家畜診療所では、検診車を用いた牛群検診(以下牛群検診)を、平成7年度から実施しています。牛群検診の事前調査では、関節炎対策が54%、繁殖障害の改善が31%、周産期病対策が15%で関節炎を中心とした運動器病対策が多くなっています。
また、牛群検診を受けた農家55戸の中で、60%に乾乳期の飼育管理において何らかの問題が現れています。今回は、その内容について簡単に解説します。
乾乳期は、乳牛の生理から、前期と後期の2期に分けられ、期間は通常55〜60日です。40日以下または75日を超える乾乳期間は次の乳期や乳量にマイナスとなります。
乾乳期から分娩・泌乳初期の期間は、分娩という大きなストレスに加え、栄養代謝機能と消化機能に劇的な変化が起こります。乳生産を高めるのみでなく、事故防止と繁殖成績を考えれば、乾乳期こそ快適な環境と栄養管理が大切になります。
以下に飼育管理の6つのポイントを挙げます。
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搾乳牛と分離しましょう(盗食防止)。 |
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粗飼料を10kg以上食べられる環境を作りましょう。 |
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適正BCSは3.5(牛の後方からみて腰骨がやや脂肪で覆われる程度)です。 |
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カルシウムの給与と塩・重曹の給与を停止しましょう。 |
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乾物摂取量の低下に注意し、食欲が落ちたときはプロピレングリコールと生菌剤(例ボバクチン)を添加してください。 |
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乾乳軟膏の注入は、乳房炎の経歴のある牛のみにして下さい。黄色ブドウ球菌の保有牛はできるだけ淘汰しましょう。もし分娩させるなら、獣医師に相談してください。 |
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