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農業共済新聞 |
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兵庫県農業共済組合連合会
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家畜飼育アドバイス
獣医師からのアドバイス等 |
■初乳製剤は哺乳ビンで与えよう
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和牛の繁殖農家では、虚弱子牛や白痢に頭を悩ませている人が多いのではないでしょうか。出生直後の子牛に、できるだけ早く必要量の初乳を摂取させることが、その後の発育や疾病予防にとって重要になります。
初乳は唾液と一緒に飲み込むことで、吸収率が上がることが知られています。子牛が初めて口にする初乳は、量や質も大事ですが、自らの力で飲むことに何か大きな意味があるような気がします。
出生直後の子牛は体力もなく、哺乳を始めるのに時間がかかり、哺乳量も十分ではありません。また、近年の購入飼料に依存した飼養形態では、ビタミンAやEの欠乏が懸念され、初乳の品質低下が心配されていました。 |
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そこで最近では、出生直後に子牛へ初乳製剤を投与することが広まってきています。私の担当地域でも約2年前より初乳製剤投与に力を入れ、今では全体の約八割の子牛に投与されるまでになりました。その成果は目に見えて良く、疾病の減少、活力の増加が見られています。
しかし、一部の農家では思ったほどの成果が上がらず、その原因を検討してみたところ、カテーテル投与に一因があるのではと考えています。
カテーテル投与では、まれに第1胃に注入してしまい、そこに滞留した初乳が腸管に到達した時には、すでに吸収されにくくなっていることがあります。確かにカテーテル投与は確実かつ迅速な投与法ですが、それは
最後の手段です。あなたの大切な子牛のため、まずは根気よく哺乳ビンで初乳を与えてみましょう。 |
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