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農業共済新聞 |
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営農ワンポイント
水稲
平成14年7月2週号の農業共済新聞兵庫版で掲載した水稲の病害虫に関する「ワンポイントアドバイス」をまとめました。 |
■水稲追肥のポイント〜茎数から追肥・穂肥の施用〜
兵庫県立農林水産技術総合センター
専門技術員 三崎 恒敏 |
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近年、県産米1等比率は低く、平成13年産では53.5%で、乳白粒や心白粒などの理由で等級を下げた割合は、玄米検査数量に対して約26%でした。米の外観品質や食味は品種の特性に負うところが大きいのですが、栽培管理、特に多肥栽培によって増収する反面、外観品質や食味が悪くなるところもあります。
そこで、心白粒が発生しやすい「キヌヒカリ」を例として、茎数を数えることで外観品質と食味を落とさず、安定収量を得る施肥管理の目安を紹介します。
キヌヒカリは、穂数と精玄米重の間に正の相関があり、穂数が増えると収量も増えます。しかし、1m2当たりの穂数が450本を越えると心白粒が増加し、急激に外観品質が低下します。この関係を利用し、1m2当たり20株の田植えとして、出穂期までに2回茎数を数えます。
まず、穂首分化期(出穂30日前)に茎数が1株当たり(1)15本以下の時にはチッ素成分で10a当たり2kg施用、(2)16本以上の時は施用しません。
次に、幼穂形成期(出穂20日前)に茎数が1株当たり(1)20本以下の時にはチッ素成分で10a当たり3kg(2)21〜25本の時には当たり2kgB26本以上の時には施用しません。
減数分裂期(出穂10日前)の穂肥も出穂後の実肥も施用しません。これらの実践で、心白粒発現を抑えた品質の高い「キヌヒカリ」の収量を確保しましょう。
「コシヒカリ」については、さらに草丈なども目安とする必要がありますが、各品種に共通しているのは、単位面積当たりの穂数を制限することです。水稲の株に無理をさせないことが、外観品質と食味を落とさず、安定収量を得るコツといえるでしょう。 |
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